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アント英語スクール代表 松並 順子のエッセイ
 風邪とケガの外国人
   
2003年2月  
年末に元気印のオーストラリアン、ルークから電話で"少しでも給料を前借したいのだけど。"というので驚きました。カップルでやって来て月に60万円の収入になる2人がどうしてかと思ったら、今入院しているけど明日退院するので用意してほしい、といわれて思わず、"交通事故?"
と聞いたら得意のスノーボードで転んでしまい、肩に2本のボルトのようなものを入れる手術をして45万円かかったそうです。ルークは当分滑れなくて本当に悲しいと、けがの痛みより滑れない方をなげいていました。翌日本当に退院してやって来て玄関でいきなり上半身脱ぎだして包帯で守られたケガの場所をわざわざ見せてくれ、まだ痛くてと苦しそうでした。セーターを着るのを手伝いながらわざわざ見せなくてもお金の用意をしてあったのにと他の人に話すと"男の子は傷が勲章なので見せたいの。"という事で各国共通のようです。ルークのパートナー、ケイトは毎週他の友達とスノーボード三昧で可哀相なルークでした。最近の講師、サンドロはお父さんスペイン人、お母さんドイツ人ですが国籍はカナダなので英語しか話せないけど大きな声で濃いラテン顔で華やかです。子供に人気ですが教える日の朝、電話でかすれた声で"インフルエンザ"とだけやっといって切られ代理の先生探しが大変でした。いつも時間どおりで先生のお手本のようなヘイデンも"ゴメンナサイ!風邪"と息も絶え絶えに電話がきました。アントの300人の生徒も交互に風邪、風邪と電話のなりっぱなし。とうとう私も3年ぶりに風邪で自宅療養となりました。元気で飲み食い大好きの私が食欲なくなるなんて信じられませんでした。すっかり心細くなり休みのスタッフに"風邪でダウン"と携帯メールしたら卵おかゆと風邪クスリを持ってきてくれ、その時はすぐ食べられない1万円札より価値が有りました。タッパーからそのまま一息に食べ、クスリを飲んだら力がつきました。外国で風邪をひいたらおかゆが無くて困るだろうなと、ふと留学中の生徒がかわいそうに思えました。アントでは増加する生徒に合わせて外国人講師を随時募集していますが女性が少ないのには本当に困ります。最近も3人24歳で日本語堪能で講師の経験者を採用しようとしましたが、いずれもご縁が無くてガッカリでした。男性は日本人と結婚して各国から日本にきた男性が毎日のようにやって来ます。
インターネットでの応募も男性ばかり。日本は男性天国と思われているのでしょうか?本当は日本女性の一見ソフトで芯は恐いというか、しっかりしているかで美徳なのですが、そこまで理解するには時間がかかりそうですね。








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